オカザキ純の日記

現在番組制作会社に勤めて2年になる女子AD(近々やめるかも)が日々のあれこれを書く予定

ADは芸能人と付き合える???

こんにちは、オカザキです。

 

今回は、気になる人もいるかもしれない(?)芸能人の方とADとの関係について描いてみたいと思います。

 

ときどきADをしていると言うとこういうことを言われることがあります。

「テレビの仕事ってことは、芸能人とかと仲良くなれたり、うまくいったら付き合えることとかあるんじゃないの??」

…確かに、テレビ業界というと華やかなイメージもありますし、タレントさんで時々放送作家やプロデューサーと結婚する人もいるので、こういうイメージを持ってもおかしくは無いですね。

ごくまれにですがそれ目当てでこの仕事に付くADもいなくはないようです(大抵つらすぎてすぐ辞めると思いますが)

 

さて、実際のところはどうかというと、

「少なくともADのうちは芸能人とプライベートで仲良くなることはほぼありえない

というのが実情だと思います。

 

そもそも、多くの場合芸能人の方はたくさんいるADの顔などいちいち覚えていないことがほとんどでしょう(笑)

そしてこちらも当たり前ですが、基本的に制作会社ではADが上司・マネージャーの許可なしに個別に芸能人の方の連絡先を知ることはご法度とされています。

スキャンダルや情報流出などの大きなトラブルや、芸能人の人が遅刻してもマネージャーに連絡しないで現場に直で連絡してごまかすなど小さなトラブルまで、とにかく何かと問題の火種になることが多いですからね…

 

☆ADが芸能人と仲良くなるチャンスはいつ?☆

とはいえあまり夢がない(?)話をしてもしょうがないので、一応ADが芸能人の人と仲良くなるチャンスをまとめてみると、大体は以下の3つに絞られると思います。

 

①打ち合わせ(衣装合わせなども含む)

②ロケ・収録(ナレーション撮りなども含む)

③打ち上げ

 

それぞれの場合で見ていくと、

①の打ち合わせ はそもそもAD抜きでディレクターやプロデューサだけで済ませてしまうことも多いです。同席したとしてもお茶を出したら後は端っこの方に座っていて必要なことをメモを取って、自分からしゃべることはほぼ無いと思います。

 

②ロケや収録 はADは現場を回すのに精いっぱいで芸能人の人とゆっくりしゃべってる余裕なんてほぼ無いことが多いですね…

ロケバスや喫煙所(※余談ですが、局内のスタジオ付近の喫煙所は芸能人の方と一緒になる確率がかなり高いです)などで一緒になる時間があったとしても、

忙しい芸能人の方のオフの時間に積極的に話しかけるのはかなりウザいADだと思われるのが関の山でしょう…

 

もちろん、気さくな方だとADにも積極的に話しかけてくれたり絡んでくれる方もいますし、レギュラー番組などで顔を合わせる機会が多いとADの名前を覚えて話しかけてもらえることもあります(大抵は世間話レベルの会話ですが)。

とはいえ連絡先交換まで至ることはほぼほぼありえないでしょう。局内だとどこで誰が見ているか分からないですし…

とはいえ、芸能人の方に顔を覚えて頂けたときは素直に嬉しいですし、この仕事をしていてよかったな~と思いますね。

 

最後に一番仲良くなれそうな確率の高そうな③打ち上げ ですが…

こちらはそもそも意外とそんなにたくさん開催されるものでもないですし(忘年会シーズンとか大きな特番の終わりとかに開催されますがそうしょっちゅうは無いです。多くても1~2か月に1回くらいかな?)、

当たり前ですが芸能人の方はディレクターやプロデューサーなど立場の上の人が隣に座ることが多いです。

ADに絡んでくれる芸能人の方がいてその場で仲良くなれたとしても、連絡先交換まで至ることは自分の上司やマネージャーの人がいる場ではほぼ不可能に近いと思います。

ちなみにこちらも余談ですが、芸能人の方を呼ぶ忘年会の会場を押さえるのは、他の客の目に付きにくい完全個室空間or貸切か、道路側に人目に付く窓がないか、など色々気を遣わないといけないことが普通の飲み会よりあるので、結構めんどくさい作業だったりします…

 

☆夢が無いわけじゃないテレビ業界☆

ですが、ここまで書いてきたのはあくまでADの場合なので、放送作家や敏腕プロデューサーなど、立場が上になれば芸能人の方と個人的に親しくなる人もいるにはいるので、完璧に芸能人と付き合える可能性が無い訳では無いと思います。

また、付き合えこそしないですが芸能人の人と会える機会は当たり前のようにたくさんあるので、それだけでも十分普通だとできない経験が出来る仕事だとは思います。

 

また、意外と知られていないことなのですが、ヘアメイクさんorスタイリストさんと付き合う若手俳優や女優の方は結構多いです。

もし専属でその方に付くと当然一緒にいて話す時間が多いですし(しかも控室に二人っきりでずっといるとかもよくある)、自分の商売道具である見た目を任せているからか、信頼関係が生まれやすいのかもしれませんね。

制作会社と比べるとヘアメイク・スタイリストさんはめんどくさい仕事上のしがらみも少ないかと思います。

もし、どうしても芸能人と付き合いたい!!!というパワフルな方がいたら、ADを目指すよりはヘアメイクかスタイリストを目指した方が確率は高いかもしれません~